頭の使い方「上手な人、下手な人」東大生が教える差【再配信】 重要なのは知識を「そのまま受け入れない」こと

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いかがでしょうか。「だまされないために勉強する」というのは、とても重いセリフですね。「だまされない」なんていうと少し言葉が重く感じてしまうかもしれませんが、しかし「そのまま受け入れない」というのはとても大事なことです。

背後に隠れている背景や前提、流れを理解する

僕らはよく「うそだ」と言うことがあると思います。うそ、というのは言葉どおりに受け取ると「本当は違っていること・間違っていること」という意味ですね。辞書で調べてそう書いてあるのだから、そうに違いありません。

ですが、僕らが「英検1級合格した!」「うそ!?すごい!おめでとう!」という会話をしているとき、「本当は間違っている」という意味で使っているでしょうか。そんなことはありませんね。このときの「うそ」は「本当に?」という意味です。辞書にそんなことが書いてなかったとしても、僕らは「うそ」を「ほんとうに?」と使っているのです。

みなさん、これが頭を使うということです。ただ目の前にあることを、そのまま受け入れない。きちんと裏の意図や、その背後に隠れている背景や前提や流れを理解すること。これこそが「頭を使う」「考える」「思考する」ということなのです。

それを、勉強だけではなく、世の中や社会に対して行うことができるか、という点も重要です。だからこそ桜木先生は「だまされないために勉強しろ」と言ったのです。

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