ジリ貧のTSUTAYAがここに来て大量展開する商売 脱ビデオ屋?トレカで「空間の価値」を提供し始める
現地を訪れてみた。トレカショップは、わりと雑居ビルの一角で展開されることが多いのだが、ここは開放的でオシャレな空間。
中のスペースの半分は対戦用スペースになっていて、ここではかなりの頻度でトレカの大会などが開かれている。私が訪れたときも、多くの人がゲームに興じていた。
もう半分はトレカ売り場だ。中古トレカがずらりと並べられている。また、カードホルダーなどもあり、トレカに関するものだったら、なんでも揃う印象だ。
CCCのトレカ事業のもう一つの軸が、全国のTSUTAYAに併設するトレカショップだ。こちらもその多くに対戦スペースが設けられ、その数は2024年10月現在、全国で182カ所に及ぶ。
私が住んでいる香川県丸亀市の近く宇多津町というところにも対戦スペース併設のTSUTAYAがあって、こちらは100席以上の対戦席が用意されている。休日、大会がある時などにちらりとのぞくと、ものすごい人の入りで驚くことがある。
都心を中心に展開する専門店と、地方・郊外も含めた全国に店舗を広げる併設店。トータルで見れば、CCCのトレカ店は、全国で展開が進んでいるわけだ。
「モノ」としてのトレカは不安定だ
しかし気になることがある。実は、トレカ市場自体は先行きが不透明な部分が多いからだ。
というのも、まさに先ほど語っていたような「トレカバブル」が終わりかけているのだ。それはトレカ値段の暴落によく現れている。
2023年6月に1枚で1050万円という驚異的な価格を叩き出した「がんばリーリエ」は、2023年8月には360万円に、さらに2024年7月には109万円になっている(2024年11月現在は146万円)。およそ10分の1になったのだ。弾けないバブルはないというが、これほどまでに大胆に弾けることもなかなかないだろう。
こうしたバブル崩壊に伴って、トレカショップ界隈では「大量閉店」という噂もまことしやかに語られている。
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