カプコンの「モンスターハンター3(トライ)G」が早くも100万本突破、任天堂3DSとの相乗効果出る
カプコンが今月発売した任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けソフト、「モンスターハンター3(トライ)G」が国内で100万本を出荷したことが明らかになった。3DSはモンハンを含めた有力タイトル投入の成果で、12月に入ってようやく国内で300万台の出荷を記録したばかり。ハードの普及台数と比較すると、モンハンの好調ぶりがよくわかる。
「モンスターハンター」シリーズは、巨大なモンスターに立ち向かっていくアクションゲーム。2004年の第一作目以降ファンを増やし、シリーズ累計販売本数は2000万本を超える。友人と協力して戦う通信協力プレイが人気だ。
今回発売した「モンスターハンター3G」は、「3DSの裸眼立体視を生かした3D映像がウリ」(カプコン)。カプコンでは、難易度の高い「G級クエスト」や、シリーズ初登場のモンスターの追加など、開発に力を入れてきた。結果、発売初日(12月10日)に約60万本を販売(90%以上の消化率)。その後も10~20代男性を中心に、継続的に販売が伸びている。
カプコン側は今12年3月期の「モンスターハンター3G」の販売計画を120万本としているが、年内にも会社側の計画数値を超えるのは明らか。
固定ファンの多いモンハンは、これまで3DSの購入を迷っていた潜在顧客が購入に踏み切る動機付けになったとみられ、3DS本体の国内販売も伸びている。なお、すでに続編の「モンスターハンター4」が3DS向けに発売されることが決定している。
なお、昨10年末に発売した、ソニー・コンピュータエンタテイメントの携帯型ゲーム機「PSP」向けの「モンスターハンター3rd」は、発売初週で200万本を売った後も継続的に伸び、最終的に460万本以上に達した。
東洋経済はモンハンを含め、カプコンが年末年始に発売するソフトの動向を注視し、必要と判断すれば今期および来期の業績予想を見直す可能性がある。
(前野 裕香 =東洋経済オンライン)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2011.03 97,716 14,295 12,861 7,750
連本2012.03予 88,000 13,100 12,000 7,000
連本2013.03予 89,500 13,900 13,500 7,800
連中2011.09 29,252 2,782 1,907 906
連中2012.09予 30,000 3,000 2,800 1,600
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1株益¥ 1株配¥
連本2011.03 131.2 40
連本2012.03予 121.6 40
連本2013.03予 135.5 40
連中2011.09 15.6 15
連中2012.09予 27.8 15
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