伊藤蘭が好きすぎて「腕にRANと彫った」彼の半生 「高校の2年で100公演」半世紀後も応援する理由

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 キャンディーズがレコードデビューして51年。女神に貢ぎ続けた51年間がどんなものだったのか、振り返っていただきました。

 「かけたお金よりも、費やした時間の多さこそが、僕が“貢いできたもの”です。キャンディーズのアルバム『春一番』を聴いた回数は1万ではきかないですね。1年に200回でも1万回なのでそんなもんじゃないかも。このアルバムは1枚聴くのに50分はかかるので1万時間は聴いてます。この長さは誰にも負けないのでは? 

そしてキャンディーズにはアルバムに収めた曲が200ほどあるんですが、すべて歌詞カードなしで歌えます。聴きこんだ回数は自分でも相当だと思いますよ」

他アイドルには興味なし、キャン&ラン一筋

キャンディーズ以外に夢中になったアイドルはなく、アイドル系のコンサートも「仕事絡みで、森高千里を一度観ただけ」という、キャン&ラン一筋を貫く石黒さん。1人の女性アーティストが放つ光がここまで1人の男性の人生を変えてしまう事実に改めて驚かされました。

石黒さんの写真
右端が、若かりし日の石黒さん。好きになった日から今日まで、胸の中の情熱はずっと燃え続けてきた。なお、写ってるのはランではなくミキ(石黒さん提供)

「人生の節目節目にいつもランがいました。ランがいなかったら、僕の人生はぜんぜん違うものになっていたでしょう。東京へは行っていなかっただろうし、出版の仕事もしていなかったでしょう。そうなるとベストセラーになり映画化されるなんてありえなかった。

『盲導犬クイールの一生』は出したいと思ってから刊行までに6年かかりました。途中で心が折れそうになったことも何度もあるけれど、愚直に突き進めばいつか報われるという気持ちがあったから完遂できました。それはキャンディーズとランをただ好きなだけでひたすら突き進んだことの自分自身の喜びが起点となっています」

キャンディーズ
全ラン連のグッズ。この先も、ランを応援していくつもりだ(本人提供)

あなたも、このような経験はありませんか。異性あるいは同性に数百万円を投じ、人生を変えたあなたの声が聴きたいです。「我こそは貢いだ者だ」という皆様、東洋経済オンラインへのご応募お待ちしております。

吉村 智樹 フリーライター&放送作家

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よしむら・ともき / Tomoki Yoshimura

京都在住。フリーライター&放送作家。近畿一円の取材に奔走する。著書に『VOWやねん』(宝島社)『ビックリ仰天! 食べ歩きの旅 西日本編』(鹿砦社)『吉村智樹の街がいさがし』(オークラ出版)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)などがある。朝日放送のテレビ番組『LIFE 夢のカタチ』を構成。

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