ペアリングの妙を知って楽しむコスパ抜群ワイン ソムリエ・田邉公一に聞いた失敗しない選び方
私は外食でワインを飲むときは、大人数の時以外はボトルでオーダーせずグラスワインにして、そのお店のメニューの数々と何種類かのグラスワインとの自分流のペアリングを楽しんでいる。高級なお店でもカジュアルなお店でも、それぞれの料理に合わせてペアリングするのが面白い。
好きなワインを1本選べと言われたら、シャンパンを推す。さまざまな観点から見てバランスが取れていて、多くのシチュエーションで楽しんでいただける可能性が高く、だし味を大事にする和食にも合う。
アルコール度数が12度くらいと低めだから、酔い心地もよい。あえてマイナスポイントを挙げるとすると価格が高騰していること。例えば、同じスパークリングワインで考えると、イタリアのプロセッコならば1000円台でも気軽に楽しむことができる。
予算別にコスパ抜群のワインを選ぶとしたら
コスパのいいワインという視点で、予算別にワインをおすすめするとすれば……まずは、ポルトガルの「アロ」。1000円台でありながら、果実味と酸味、ミネラル感が渾然一体となっている。ポルトガルの白ワイン産地の中でも、屈指の実力を誇る生産者が手掛けていて、青リンゴや白い花のアロマティックな香りも魅力だ。
3000円台では、南アフリカの「ポールクルーバー エステート シャルドネ」。バランス感あふれるクリーミーな味わいで、黄リンゴやピーチ、トースト等のアロマも豊か。
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