「大阪都」実現なるか、橋下知事が市長選出馬

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「大阪都」実現なるか、橋下知事が市長選出馬

大阪府の橋下徹知事は、大阪市長選挙へ立候補を表明した。10月31日付で知事を辞職。11月27日に知事、市長のダブル選が行われる。

橋下氏がダブル選挙に持ち込むのは、持論の「大阪都構想」に対する民意を問うためだ。代表を務める地域政党「大阪維新の会」から知事選立候補者を出して両ポストを押さえ、構想実現の足固めを狙う。

首都東京に対し、経済、文化などあらゆる分野で対抗軸だったはずの大阪だが、「元気がなくなった」と言われて久しい。1990年に359万円だった府民1人当たり所得は2008年に300万円に減った。生活保護世帯の割合は全国一。有力企業の東京への本社移転も進んだ。

現状打破のため、都市計画や産業政策を府と市が別に行う二重行政を解消、大阪都に一本化し財源を一つにするのが都構想の骨子。同時に交通、水道など市の現業部門の民営化で経営を効率化し、大阪を再生するシナリオだ。

これに対し、再選を目指す平松邦夫市長は「市をバラバラにする」と切り捨てる。

今春の統一地方選で維新の会は府議会の過半数を占め、大阪市と堺市議会では第一党となるなど、橋下氏の人気は高い。ただその後、公務員の信賞必罰や教育改革を打ち出した「職員基本条例案」と「教育基本条例案」を提案すると、政治主導の内容に現場から批判を浴び、「独裁」「強引だ」と警戒する声も出てきた。

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