大手と提携連発!東大出身ベンチャーの実力 NTT、トヨタ、パナソニック、ファナック

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ただ、PFNとしても提携相手をやみくもに増やしているわけではない。従業員は20数名という少数精鋭で開発しているため、人的余力は限られる。最高戦略責任者の長谷川順一取締役は、「積極的でウィンウィンとなるパートナーと事業をやっていく」と話す。

事業領域については、自動車、製造業、バイオヘルスに絞って展開する方針だ。バイオ分野では京都大学のiPS細胞研究所と組み、共同研究なども行う。株式公開は検討しているが、ベンチャーキャピタルなどからの出資は受けない方針だ。

日本が世界の最先端を行く?

「今のインターネットは人が使う前提で最適化されているが、今後、ロボットや自動車などがインターネットに繋がるようになると、要求されるワークフローは違ってくる。使われ方が変わると、仕組も変わっていかないといけない。IoT時代に向けて新しいネットワークを作っていくのが中長期的な目標」と、PFNの西川徹社長は語る。

最先端の技術を持つベンチャーと日本を代表する有力企業の提携を通じて、これまでにない技術の確立や実用化を加速させられるか。それができれば、IoT分野で日本が世界に先駆ける存在になるシナリオも見えてくる。

宇都宮 徹 東洋経済 記者

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うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

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