iPhoneで「古い充電器」を使っている人の盲点 充電器をアップデートしないと、最新の高速充電の恩恵に授かれない

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また、最大の電流量はバッテリーの性能向上とともに変化する可能性があるので、現時点ではiPhone 15 Pro Maxでは27Wまで許容するようだが、将来的のiPhoneは、さらに大きな電力で急速に充電できるようになる可能性が高い。

非接触充電は熱を持つので涼しい場所でのみ使う

もちろん、充電ケーブルに電力に応じた性能が必要だが、USB-Cケーブルは少なくとも60Wまでは許容することになっているので、仕様的にはどのUSB-Cケーブルでも問題なく使えるはず。

しかし、たとえば基本的に通信を目的に作られた細いUSB-Cケーブルに大きな電流を流すのは、筆者的には少し不安だ。充電に使うなら、理想は充電アダプターに付属してきたもの、そうでなくても充電用の大きな電流が流れても不安のない太さ、信頼できるブランドのケーブルを使用したい。

MagSafe、つまり非接触充電は、最低で5W、仕様的にアップルの条件を満たしたものなら15Wまでの充電が可能。

ただし、非接触充電はコイルの電磁誘導を使った仕組みなので、暑い季節に非接触充電を行うと、熱を持ちすぎることがある。この熱がバッテリーを傷める可能性があるので、温度が高くなりすぎた場合、充電速度が制限される。

MagSafeは便利だが熱に弱い。熱を持ちすぎると充電速度が制限されるので、夏は冷房の利いた涼しい部屋で使おう(筆者撮影)

夏の暑い季節や、そうでなくても3Dゲームなど負荷のかかる作業をiPhoneにさせながら非接触充電を行うと、温度が上がりすぎて気が付かないうちに充電速度が抑制されていることがある。そうでなくても、温度上昇はバッテリーを傷めてしまうので、できれば避けたい。

非接触充電は、涼しい場所で、iPhoneに重い処理をさせずに、ゆっくりとつぎ足し充電に使う……ぐらいのイメージで使ったほうがいい。直接USB-Cケーブルで充電したほうが、高速だし、バッテリーに負担をかけずに済むはずだ。

まとめると、直接USB-C、もしくはLightningで、27W以上の出力の充電器で、しかも熱を持たない状態で充電するのが一番速いというのが結論だ。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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