「甲子園、2部制でも命が危ない」と医師警告のワケ 無理する球児を襲う「熱疲労の蓄積」の怖さとは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
猛暑の中で行われる夏の甲子園。熱中症対策が甘いと筆者は指摘します(写真:danny/PIXTA)

気象庁が7月の平均気温が26.22℃だったと発表した。過去最高だった昨年(25.96℃)を上回り、2年連続で記録を更新した。

午前と夕方に分ける2部制を導入

8月7日、全国高校野球選手権大会が始まった。

高校球児に対する熱中症対策は喫緊の課題だ。主催者である日本高校野球連盟などは、3日間限定ではあるが、試合を午前と夕方に分けて行う2部制を導入するなど、対応に余念がない。

筆者はこのような議論を聞いていて、医学的に重要な視点が欠けていると感じる。それは“熱曝露による疲労の蓄積”を考慮していないことだ。

このことを考えるうえで示唆に富むケースがある。それは、2007年の夏の甲子園に出場した報徳学園のエース近田怜王投手の経験だ。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事