「ジュラシック」に変貌した福井駅の衝撃 駅周辺の至るところに恐竜たちが出現

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先行開業が検討されている福井駅。新幹線の高架はほぼ完成している

北陸新幹線の金沢―敦賀間の開業時期は今年1月に当初予定の2026年春から2023年春へと3年繰り上げられることが決まった。

ただ、それでは十分でないとして、金沢―福井間についてはさらに2年程度先行して開業するという構想が与党内で検討されている。8月中に結論を出す方針だ。

新幹線開業に沸く金沢の盛り上がりを横目に、「福井にも新幹線効果を」と待望する気持ちはわからぬでもない。ただ、福井先行開業はカネも手間もかかる。

もともと通過駅として想定されている福井駅を終着駅とするには、車両の点検などを行う留置線や回送線など、新たな設備の建設が必要だからだ。さらに運行管理システムの改修費用も加えると、合計で130億~160億円かかると試算されている。これらは2年後の敦賀開業時には無用の長物となる。

資金の有効な使い道はどちらか

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同じ資金を使うなら、恐竜に投じたほうが得策?

総額1兆円の北陸新幹線プロジェクトからみれば、160億円はごくわずかな金額だという見方も与党検討委員会の中ではあるらしい。だが、肝心な地元が冷めている。「敦賀が開業すればムダになる設備をわざわざ作る必要はない」といった見方も多い。

早期開業にかかる費用とほぼ同額の140億円を投じて建設した県立恐竜博物館は、今や福井県のシンボルといえる存在だ。そう考えれば、たった2年の早期開業効果を狙う投資より、有効な資金の使い道はあるはずだ。

福井県は1億年前の恐竜化石を長い年月をかけて採掘し、県のシンボルに育て上げた。だとすれば、短期的な効果に振り回されず、長期的な視点で行動することが地元にとってもプラスとなるはずだ。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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