発売19分で完売!進化する「鉄旅」の驚愕 マニアだけが楽しむ「鉄道の旅」は過去の話

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「第4回 鉄旅オブザイヤー」の授賞式は、2月4日にさいたま市の鉄道博物館で開かれた

今年は北陸新幹線がいよいよ開業し、東海道新幹線では最高時速が285キロメートルに引き上げられる。日本の鉄道は進化の歩みを続けているが、鉄道の旅もまた進化している。

旅行会社が企画する「鉄道の旅」といえば、目的地への移動手段として新幹線や特急列車を使うのが一般的。だが最近は、鉄道に乗ること、触れること自体を楽しむツアーも目立つようになってきた。

こうした状況もあり、国内で実際に催行された旅行商品の中から企画力やオリジナリティに優れたものを表彰する、「鉄旅オブザイヤー」なるイベントが盛り上がりを見せている。2012年の初開催から今年で4回目を迎える。

これまでには、景色の見えない夜間にトロッコ列車を走らせる「怪奇!!トロッコ列車 京都保津川2時間の旅」(2012年)、乗車人員が減少しているローカル線で地元の名物料理を味わう「貸切やきとり列車の旅2日間」(2013年)、往年の急行列車を再現する「北陸本線100周年記念号の旅」(2014年)が、各年のグランプリを受賞している。

特別賞は"列車内結婚式"

今回は95の旅行商品の応募があり、その中からグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞、ルーキー賞が選ばれた。

審査員特別賞を受賞したのは「SLブライダルトレイン・パッケージプラン」。これまでも鉄道会社のイベントとして列車内での結婚式を開催した例はある。が、個人が自分で開催しようとすると、鉄道会社との交渉から宴会場の手配まで、非常に手間がかかる。

そこで、このツアーは大井川鉄道の協力を得て、新郎新婦のドレスアップから記念品作成まで、結婚式に関係するあらゆるものをパッケージにした。基本プランの価格は70人で200万円から。「単発のツアーではなく、お客様が希望する日程の中で手配可能な日に催行する」(日本旅行の担当者)。

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