日立の高速鉄道、イギリスでの意外な評価 現地でイギリス人に聞いてみた!

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今後、IEPの計画が進んでいき、西部や北部方面への都市間特急インターシティが日立製の車両へ置き換わったあと、どのような結果となるかが興味深い。

日本製品のイメージは?

では日本製品について、英国民はどのような印象を抱いているのだろうか。全員一致で同じ意見だったのが、性能、品質と信頼性の高さで、これはすべての日本製品に当てはまることだった。

ブランドの浸透度としては、ホンダ、トヨタといった自動車メーカーを筆頭に、ソニー、そして東芝といったエレクトロニクス関連が挙がっている。ホンダは、今年の成績はあまり芳しいとは言えないが、やはりF1での過去の偉業のおかげで熱烈なファンも多く、実際にこのアンケート調査でも2人がホンダユーザーであった。

一方のトヨタは、レースの世界ではなく、ハイブリッドなどエコ技術の知名度が高く、プリウスのブランド名は誰もが知っている。ソニーはオーディオやゲーム、東芝はパソコンがそれぞれ有名だったが、いずれも日本製品は、ハイテク技術で世界をリードしているというイメージが強い調査結果となっている。

しかしその一方で、どれが日本製品かわからない、という意見も少なからずあった。最近は中国や韓国の製品が増えたことで、関心が無ければ見分けがつかない人もいるようで、また前述ソニーのような横文字の社名で日本製品と気づかない人もいる。「ソニーはアメリカ製品だろ?」と真顔で答えた人もいるくらいだ。

日本の鉄道についてはどうか。日本を鉄道で旅したことがある人は少ないが、日本の鉄道は正確で速い、というイメージはあるようで、特に新幹線の知名度は高く、日本の鉄道=新幹線というほどに浸透しているようだ。

意外と日本製品の人気は高い

今回のインタビューでは、そのほかいろいろな意見を聞くことができた。

通勤で週1日利用するという20代の男性は、ジャベリンが日本製であることは知らなかったが、「故障が原因で止まったことは、これまで1度もないんじゃないかな。なるほど、日本製なら壊れないはずだ」と語っていた。

50代女性は、「これ日本製なの? それは知らなかったわ。快適で気に入っているわ。」と好印象だったが、「とはいえ最近、トイレが汚いと思うの……でもそれって、使っているのが私たち英国人だから関係ないわね」と笑いながら答えていた。時刻の正確さもしかり、日頃の運用は運営する側に責任が委ねられるので、それがどこで製造されたかは関係のないことである。

平日の5日間、毎日通勤で利用している40代の男性は、日本製品に関心が高く、自家用車もホンダという熱烈な親日家。「ジャベリンは日立製だろう?アシュフォードに工場があるよね(注:車庫内にメンテナンス工場がある)」と日立のブランド名まで知っていた。なぜそこまで関心があるのか、やはり日本製品の品質の高さが理由のようで、かつてヨーロッパでホンダやスバルといった日本車がレースの世界を席巻していた頃に日本製品を知り、すっかり魅せられたようだ。

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