すね毛を「すきたい」男性たちの心理 「中間処理」に熱視線
売り場には、女子ウケをアピールしている商品も多い。パッケージには、モジャモジャのすね毛を前にした女性のイラスト。吹き出しには「ヤダー、キモーイ」とある。
が、当の男性たちはどうやら、必ずしも女性の目線だけを気にしているわけではないようだ。
若者の生活実態やマインドに詳しい電通若者研究部「ワカモン」の奈木れいさんが説明する。
「彼らは自分対他、という関係で世界を見ています。女性にモテたい、というよりも、自分にネガティブなレッテルが貼られることを嫌がるんです」
「不快感を与えない」「清潔感」は、近年の若者がこだわりを見せるキーワードだという。
都市伝説では? 無関心の男性
10~20代の男性向けファッション誌の王道「メンズノンノ」を開いてみると、「クリーン」という言葉のオンパレードだ。
「クリーン男子の間ではショートヘアが大全盛」「クリーンな着回し14days」「クリーンなシャツとヴィンテージデニムのコントラスト」「白×白のクリーンレイヤードが……」
なるほど、すねがモジャモジャなのは「クリーン」からは程遠い、ということか。
すね毛そるのってどう?と周囲の20代男子に聞いてみた。
「夏の短パンにはケアしてるほうがかっこいいよね」
「最近気になってたから試してみようかな」
ファッション感度の高い男子が前向きな反応を示す一方で、
「まったく興味ない。都市伝説じゃないの?」
「そんなやつと友達になれそうにない」
と拒否感を示す男子もいた。
この温度差。すね毛問題は、二極化する男子諸君の踏み絵(踏み毛?)ともなりそうだ。
ところで、男性が自身のムダ毛に厳しくなるほど、女性のムダ毛への視線も鋭くなるわけで。すね毛とともに、多少の“汚れもの”を受容する寛大な心までツルツルにそり落とさぬよう、祈るばかりである。
(編集部・高橋有紀)
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