冬の節電商戦に前のめり、異例の大量供給に期待と不安

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従来、「機能性商品をアピールするとファッション性が低下したように見えるため、積極的に広告展開しない」(大手アパレル幹部)のが業界の定説。だが、今夏のクールビズ需要で急きょ投入した接触冷感素材のカットソーやパンツが「4~7月は昨年を超える売れ行き」(三陽商会・阪本直也紳士企画部長)と好調で、機能性のアピールにアクセルを踏み込んだ。

各社が前倒しで動く理由は、需要拡大が見込めるのはもちろんのこと、夏商戦での苦い経験があるからだ。

東日本大震災後の品不足なども影響し、扇風機や機能性肌着、冷却マットなどにシーズン前から需要が殺到。生産や調達が追いつかないものもあった。「扇風機は4~5月から売れ始め、8月は昨年の2倍売れたが品薄になった。冬は石油ストーブの仕入れを例年の5~6倍に増やすなどするほか、商品を早くから確保して早期需要に備える」(ディスカウントストア大手のドン・キホーテ)。

暖冬なら在庫リスク

冬は夏に比べて、多くの商品を買ってもらいやすい、という側面もある。

衣料品は夏より冬が稼ぎ時。商品単価が高いうえ、重ね着をするため、買い上げ点数も多いからだ。たとえば暖房器具にしても、こたつとセットで掛け布団やカーペットなどを売り込める。「無印良品」を展開する良品計画は「省エネで快適に過ごす生活方法を提案し、それに合わせる形でインテリアや衣服、雑貨、食品などをうまく組み合わせて販売する」(松枝展弘・販促課長)ともくろむ。

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