肌に良い「こすらない」摩擦レス美容の意外な盲点 ゴシゴシ洗顔NGだけでなく要注意なのは…

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また、壊れたバリアの隙間から、紫外線や乾燥、摩擦などの刺激が肌の中へ入り込みやすくなり、炎症が発生。その炎症がさらにバリアを壊し、乾燥も炎症も悪化させるという負のスパイラルに突入します。

また、炎症は、赤みや肌荒れ、ニキビの原因となるのに加えて、シミやくすみ、クマの原因となる黒褐色の色素=メラニンを必要以上に増やすスイッチをオン。肌のハリや弾力を支えるコラーゲンなどを分解する酵素も増やすため、シワができ、たるみ、ほうれい線が深くなるといったフォルム的な変化や毛穴目立ちを引き起こすなど、その影響は全方位に及ぶのです。

反対に、こすることをやめれば、これらの負の連鎖がストップ。肌の悩みがひとつ、またひとつと消えていき、どんどん肌状態が改善。こすれば肌トラブルが多発、こすらなければ健やかで美しい肌になれるのです。

手全体を密着させる「3秒ラップ」

雑誌やCMの影響もあって「摩擦レス」という言葉が一般的になってきました。しかし、「こすらない」を意識している方でも、それは洗顔・クレンジングに限ったことではないでしょうか。

意外な盲点が保湿のステップ。保湿するときも無意識にこすりがちなのです。

手や指をスーッと横にすべらせたり、くるくるとマッサージしながら塗ったり。ほかにも肌の奥へ浸透させようとグイグイ押し込んだり、肌を引き締めようとペチペチたたいたり。

これらはすべて肌をこする行為です。しかも、鏡を見ずに雑に塗るので、塗り漏れまで生じます。潤うどころか、摩擦で肌をいためつけていて、みずから悩みだらけの肌にしてしまっているのです。今日からはぜひ「こすらない」保湿を。

鏡を見ながら保湿すると、肌表面が動いてシワがよったり、深く凹んだりしているのがわかると思います。

これは、まさに摩擦が起きている状態。今のコスメはよくできていて、肌にのせるだけで勝手になじみ、浸透してくれるものがほとんど。力ずくで入れ込む必要はなく、私が提案する「3秒ラップ」で、摩擦なくしっかり保湿できます。

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