「盛り」と「無加工」に二極化するSNSの最新見せ方 映え疲れ?「ハイアングル撮影」が流行るワケ

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このように、素の自分を見せる「BeReal」に加え、画像修正ができない韓国プリクラが流行しています。こうして、無加工の写真をSNSで投稿する機会が増えたため、加工した写真を載せづらくなったという声もよく聞こえてきます。

無加工でも少しでも自分の容姿を良く見せるため、手やスマホで顔を隠すといった撮り方をしているZ世代も多かったのですが、“隠している”感じが不自然になってしまっていたりもしました。

そこで、今年流行し始めているのが、”ハイアングル”からの写真を撮るという方法です。ハイアングルだと、脚が長く、顔も小さく映るため、自然にスタイルを良く見せることができるのです。

例えば、愛知・名古屋にある「MJ PHOTO STUDIO」は、真上から撮影できることができるフォトブース。韓国ではサングラスをかけて撮影することが流行している“真俯瞰写真スタジオ”は、日本ではここだけだそう(2024年6月時点)。

基本料金は2名で2200円、10枚撮影可能ということで、写真館などでの撮影よりお値打ちなのも人気の理由でしょう。

また、2024年2月に東京・新大久保にオープンした「The film」というエレベーター風のプリクラも人気があります。もともと韓国のソウルで流行していたものが、今年初めて日本に入ってきました。

「Y2K」「Y3K」のいいところ取りの写真

エレベーター風の室内は前面鏡張りで、画質の粗い監視カメラで上から撮られているかのような写真を撮ることができます。通常サイズは500円、大きめサイズは600円で、写真だけではなく撮っている間の動画もQRコードを読み込んで簡単に入手できるようになっています。

エレベーターが全面銀色でメタリック感があることから、3000年代の近未来的な世界観をイメージした「Y3K」のトレンドも感じつつ、画質の粗い写真であることから、2000年前後の平成カジュアルファッション「Y2K」のトレンドもあるといういいところ取りの写真が撮れるのが、このエレベーター風プリクラとなっているのです。

流行中の「ハイショット」からの撮影(写真:筆者提供)
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