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罹患者数でみる「前立腺がん」都道府県ランキング 3月22日公表、最新版「全国がん登録」データから

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前立腺のPSA検査を国が推奨していないのは、前立腺がんは比較的進行が遅いうえ、進行度にかかわらず生存率が高く、検診受診のメリットがデメリットを上回らないからだ。

実際、国立がん研究センターによると、遠隔転移があるステージⅣまでを平均した5年生存率も99.1%で、早期発見だった場合はさらに高くなる。

早期発見にはPSA検査のほかに直腸診も行われているが、早期に見つけても治療せず、定期的な検査で経過観察するケースも少なくない。

「むしろ、PSA検査の過剰診断や過剰治療によって、進行が遅いがんや、生涯にわたって何の問題も引き起こさないがんまで発見してしまう可能性がある。また、患者に不必要な不安をもたらしたり、治療に伴う勃起不全や尿失禁などのリスクが生じたりすることの問題もある」(松田さん)

ただ、50歳以上の男性や、家族歴がある場合などリスクが高い人は、主治医との相談のもとPSA検査を含めた検診が必要な場合もあるという。

前立腺がんの発症リスクは?

前立腺がんの発症リスクに関しては、わかっていない部分が多い。現時点で予防として可能性があるとされるのは、大豆(イソフラボン)の摂取だ。豆腐や納豆、みそ汁などの大豆食品を積極的に摂ることは予防に有効に働く可能性がある。

国立がん研究センターがん対策研究所国際政策研究部長
松田智大さん
1996年、神戸大学法学部(医事法専攻)卒業後、東京大学大学院医学系研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学、トゥールーズ第3大学医学部博士課程修了。2006年より国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報・統計部研究員、2011年より同センターがん統計研究部室長、同センターがん登録センター全国がん登録室室長などを経て、2021年より現職。専門は疫学、公衆衛生学。著書に『がんで死ぬ県、死なない県 なぜ格差が生まれるのか』(NHK出版新書)。

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