資産億超えリーマン「初心者こそ日本株に投資を」 日経平均33年ぶり高値更新も「遅くない」理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、下図は、日本・アメリカ・ヨーロッパ・世界の株式リスクプレミアムを表したグラフです(『ファクター投資入門』(アンドリュー・L・パンローリング、2018年11月)から著者作成)。 

リスクプレミアムは、投資家がそのリスクに応じて期待する超過収益1のことで、「(リスクある資産の期待収益率)-(国債など無リスク資産の収益率)」の式から算出されます。 

中長期で見たとき、日本のリスクプレミアムはアメリカ・ヨーロッパ・世界に比べて引けを取るものではなく、投資家は日本の株式に対して相応の収益を期待していることが分かります。 

もちろん日本にも、 

1.人口が減少傾向にあるなど市場の成長性に乏しい 
2.保守的な経営文化からイノベーションが生まれにくく、リスクを取る姿勢が欠如している 

などの問題があることは、否定できません。 

しかし、総合的に見ると日本株に投資するメリットはデメリットを上回っており、ある程度アメリカ株もポートフォリオに入れながら日本株も買うという戦略は有効的なものであると考えています。 

インデックス投資の次のステップとして日本株がオススメ 

新NISAで人気なのは、S&P500や「オルカン」と呼ばれる全世界株式に連動するようなファンドであるようです。もちろんこうしたファンドも魅力的ではあるのですが、上述したようにこの10年間における日本株のパフォーマンスはアメリカ株に劣後しているわけではありません。新NISAで日経平均やTOPIXといった日本の株式指数に連動するようなファンドの購入を検討してみるのはいかがでしょうか。 

『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

新NISAには個別株投資を行うことのできる「成長投資枠」があり、1年間に最大240万円、合計で1200万円まで投資することが可能です。 

先ほども話したように、日本に住んでいるということは、外国人投資家に比べて日本企業のことを肌で感じることのできる機会が多いということを意味します。また、普段使っている円で売買を行うことができることもメリットと言えるでしょう。 

株式指数に連動したファンドを積み立てるだけでは物足りないと感じている方や、多少リスクを取ってでもパフォーマンスを追求したい方は、個別株投資を始めてみるのはいかがでしょうか。その際に私がお勧めするのが、「高配当株」への投資です。 

なのなの 兼業投資家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

なのなの / Nanonano

投資歴20年以上の兼業投資家。基本スタイルは日本の高配当株やアメリカのインデックスを中心とした分散投資。関西の大学院を修了後、新卒でプライベートエクイティ投資の会社に入社。約9年働いた後、メーカーに転職して現在に至る。大学1年生から株式投資を開始。当初6年間は赤字であったが、投資対象を高配当株メインとしてからは成績が安定するようになる。2008年以降は15年連続で黒字。ここ10年の年資産増加率平均は約19%。2021年3月に1億円達成。2023年10月時点の保有資産は1億4300万円。
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事