資産億超えリーマンが伝授、3つの「買いポイント」  高配当株で爆益狙う考え方とは?

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また、会社の売上・利益推移をさっと確認した後は、今後も売上・利益が右肩上がりで伸びていきそうかについて留意しながら、決算説明書や決算短信を読んでいきましょう。 

例えば、景気の波に応じて黒字・赤字を繰り返している企業は、たとえ今期業績が好調であったとしても、次の景気悪化時に業績が低迷してしまう可能性は高いと言えます。 

過去の売上・利益の推移を確認して、できる限り右肩上がりの株を買い、それ以外の株は、他に理由がない限り投資対象から外すようにするのがよいでしょう。 

(3)増配傾向にあること 

最後に「増配」についてです。 

「業績」とも関係しますが、増配傾向にある、少なくとも減配される可能性が低いことも高配当株を選ぶうえで重要な項目の一つとなります。原則として減配は株価にとってマイナス材料となります。また、減配によって高配当株投資家が期待している配当利回りを下回ってしまう可能性も出てきます。こういった事態を避けるためにも、増配傾向にある、少なくとも減配される可能性が低い銘柄を選定する必要があります。

企業の配当状況の確認方法は? 

それでは、企業の配当状況はどのようにして確認すればよいでしょうか。 

1.会社四季報やIR資料から確認 

企業の配当状況は、会社四季報やIR資料から確認することができます。少なくとも会社四季報から確認できる範囲でよいので、ここ最近において減配されていないか確認するのがよいでしょう。 

逆に、ここ数年増配傾向にある企業は今後も増配が続く可能性が高く、可能な限りそういった増配傾向にある企業、少なくとも減配可能性の低い企業を選ぶことが望ましいでしょう。 

また、決算説明書などで企業の配当政策について明記されていることもあり、それらIR資料を確認することにより、今後配当金がどうなっていくか予測を立てていくことも有効です。 

2.外国人投資家と増配企業の関係 

少し応用編の話になりますが、外国人持ち株比率が高い企業ほど増配される傾向にあるようです。 

外国人株主からの増配圧力がどの程度かかっているかは、会社四季報の【株主】欄に記載されている外国人持株比率を参考にするとよいでしょう。 

特に明確な基準はありませんが、だいたい外国人持株比率が25%を超えてくると、会社もその存在を無視できなくなってくるかと思われます。 

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