スペイン往復6万円台、円安でも格安航空券はある 「とにかく出かけないと何も始まらない」

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また、ロシアのウクライナ侵攻にともない、日本からヨーロッパへは北まわりもしくは南まわりで大きい迂回することを余儀なくされるようになっている。そのため現在、中国経由はフライトの距離が相対的に短いというメリットもある。

とはいえ、安いのにはそれなりに理由もある。最大のネックはトータルの所要時間が長いことだ。

たとえば「成田発マドリード往復」の場合、行きは「成田→西安(12時間15分乗り継ぎ)→上海(2時間45分乗り継ぎ)→マドリード、帰りはマドリード→上海(15時間35分乗り継ぎ)→羽田」となり、往復で合計66時間以上の時間を要する。

特に行きはいったん中国内陸部の西安に飛んだ後に上海に戻ってくるので時間のロスが大きい(下図)。いずれにせよ、ある程度時間に余裕がない人以外は使いづらいだろう。

乗り継ぎの様子
Great Circle Mapperで表示した「成田→西安→上海→マドリード→上海→羽田」の航路(出所:Great Circle Mapper)

だが、見方を変えれば、行きに西安、帰りに上海にそれぞれ寄ることで、これらの都市を垣間見られる(24時間以内であれば、ビザ免除で入国できる)。

そのうえ行きの西安、帰りの上海はともに夜から午前中にかけての滞在となり、ホテルのベッドで安眠できるというメリットもある。

上海にある再開発地区
上海にある再開発地区の張園。中華民国時代の建築が美しい(写真:筆者撮影)

なお、同時期のマドリード行きは、中国東方航空の次に安い航空券はアブダビ経由のエディハド航空(13万円台から)か香港経由のキャセイパシフィック航空(14万円台から)となる。

中国東方航空なら両社の「ほぼ半額」で行けるのだから、マイナス面を補って余りある。

さらに中国東方航空はフルサービスキャリアだから、機内食が提供されるうえ、マイルもJALマイレージバンクに30%加算され、トータルで4900マイルほど獲得できる。

フィリピンへは往復2万円台から

中国東方航空のマドリード行きが安いのはわかったが、休みも多くはとれないし、ヨーロッパでは現地での滞在費用がかさむと考える人も少なくないだろう。

「安近短」といえば、韓国と台湾がその代表だが、現在は台湾より「フィリピン行き」の航空券が確実に安い。

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