「過激ダンス」で信頼失墜、自民党青年局の正念場 新局長・鈴木貴子氏が問う「青年局議員の自覚」
――自民党青年局69年の歴史の中で、2人目の女性の局長となります。
そもそも女性議員が少ないことが異常で青年局に女性局長が珍しいのは当たり前だ。あるメディアが「2児の母である鈴木貴子衆議院議員が青年局長に就任」と書いたが、前局長が就任したときは「2児の父である藤原崇衆議院議員」とはたぶんどこも書いていない。
「不祥事を受けて女性局長を置くのは安易だ」とする記事もあったが、これまでほとんど男性だけのポストにし続けてきたことは安易ではないのか。
(2023年9月の)岸田政権の第2次改造内閣で人事を決定したとき、マスコミは女性の副大臣、政務官がゼロと騒いだ。だが、私が外務副大臣に就任(2021年10月)した際、女性は1人なのにこのときは騒がなかった。ゼロだと騒ぐ。ジェンダーに対するマスコミのリテラシーの欠如も感じる。
自分の立場や次の選挙のためになっていないか
――青年局をどう立て直しますか。
まず青年局とはなんぞやという原点を見つめ直す。歴代局長にそれぞれの思いはあっても、ゆるがない青年局の背骨があるはず。
青年局が党執行部に物申す集団であることは間違いのないアイデンティティだが、その根源には党への忠誠と愛党心、日本の行く末を思う愛国心が前提にあるはず。だからこそ、執行部も聞く耳を持つ。
しかし今、若い議員の発信は、自分の立場や次の選挙をにらんだショーアップ、批判のための批判になってはいないか。青年局は本来、自己研鑽の場であり行動する組織だ。自民党を通じて日本を良くしたい、自民党が変われば日本が良くなるという思いを持って行動するべきだ。
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