コンサルはなぜ高収入?驚くべき「最強の勉強法」 専門家じゃなくても「バリュー」が出せる学び方

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自己紹介する時点で、何らかの見識や仮説などを述べられるようにキャッチアップすることで、確実に周囲の見る目が変わります。そして、そのあとの会議や仕事の内容の理解も格段に変わります。

優先順位をつけて着実に学ぶ

スパイラルに学ぶ

そのために有効なのが、「スパイラル学習」です。あるテーマに対して1点ずつ突破しながら学習するのではなく、優先順位をつけたうえで全体をなぞりながら、着実に学習を進めていく、という学び方です。特に目の前の仕事に直結する学習に対しては、必ずこのスパイラル学習を心がける必要があります。

例えば、もともとはマーケティング部門で働いていたあなたが、DX推進部門やDXプロジェクトにアサインされたとしましょう。テクノロジーはあまり詳しくないので、これから学ばなければなりません。

ここでまずやるべきことは、テクノロジーやDXと呼ばれる領域の全体像を把握することです。「DXといえば、AIの活用だな。とりあえずAIセミナーに申し込もう」などと、短絡的に考えることは避けるべきなのです。

仮に1週間後に打合せがある場合、AIについての詳細な知識がないことは許されても、DXを実現するためのテクノロジーにはどんなものがあるのか、どんな事例があるのかなどを知らなければ、議論に参加することはできないでしょう。もし、DXの概要すら把握していない状態で打合せに参加すれば、「1週間、何も準備しないで来たの?」と思われてしまっても仕方がありません。

打合せがあるその日までに「詳細は知らなくても、その領域の全体像を大雑把にでも理解しておき、何かしら見解か仮説を述べられて議論に参加できる」レベルにしておく必要があります。期日があり、そのタイミングでバリューを出す必要があるビジネスパーソンにとって、全体を把握し、スパイラルに深めながら学習するのは鉄則です。

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