商業映画で活躍中の三島有紀子監督の初めての自主映画作品。心に傷を負った者たちの内面の慟哭(どうこく)が静かに伝わってくる力作だ。
性暴力を受けた次女が6歳でこの世を去った後、性転換手術を受け女性として生きてきたマキ(カルーセル麻紀)。交通事故後、延命治療をしないという決断をし、妻を亡くした誠(哀川翔)。6歳のときに受けた性暴力がきっかけで恋人と身体を重ねることができなかったれいこ(前田敦子)。洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島を舞台に異なる立場で悲痛な過去と向き合う3人の声が交錯する。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら