台湾総統選を受け、中国が軍事演習を行う可能性 自民党の小野寺元防衛相「日本も当事者意識を」

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(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:今回の総統選では、民進党の頼氏が勝利。そして議会では国民党が第一党になったということで、この結果に中国が反応している。中国政府は「民進党が台湾の主流の民意を代表していないことを示している」という公式コメントを出している。民進党の頼氏が当選した場合、中国がさらに圧力を強めるんじゃないかという見方があったが、小野寺氏は、中国は今後どういうふうに動くと見ているか。

中国・アメリカの反応は

小野寺氏:中国政府のコメントを見ると、負け惜しみという感じがする。ただ、中国としては今まで、実は、総統選があるので、あまり過激な軍事的な行動は取らずに、気球を上げたり、あるいは、人工衛星みたいなものを打ち上げたりという形でやっていたが、おそらく、こうして民進党の政権になったということが確定したので、今後は軍事演習を含めて様々な軍事的な行動を取るということは十分考えられるし、その際心配なのは、例えば、アメリカは、すでに中東とウクライナで、相当の分担・負担を負っているので、これでさらにアジア周辺で起きるということに関しては、アメリカも相当警戒あるいは、もうこれ以上はちょっと辛いなという状況なので、中国が行動を起こすことに対しては、私たち日本もかなり当事者意識を持たなきゃいけないことになるかもしれない。

(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:アメリカのペロシ前下院議長が台湾を訪問した際には、中国は日本のEEZ内にもミサイルを飛ばしたが、そういった過激な行動を台湾への牽制として中国がやることは?

小野寺氏:十分あり得ると思うし、実は去年の夏ぐらいは、かなり中国は色んな演習をしていた。日本やアメリカが台湾に近づけないようなやり方。それをやっていたが、おそらくそれをさらにもっと目に見える形でやってくることは十分考えられると思う。

柯隆氏:今後のキーポイントはアメリカだと思う。アメリカのどれほどの大物の政治家、あるいは、あの議員たちが台湾に訪問するか。それは当然、北京として阻止しなきゃいけないので、それに対して演習をやったりするのはあり得るが、ただ、中国が現状を変えることは出来ないし、台湾はかなり長期の政権になる可能性が高いので、僕は早晩、中国は民進党との対話を模索せざるを得ないと思う。

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