女性はもともと片付けが苦手だったというが、義母へ抱くストレスもあって部屋はどんどん荒れていった。夫が義母と女性のクッションになっていた面もある。夫が亡くなったことで、ストレスに拍車がかかったのだ。
義理の両親は「母屋」に、女性は「離れ」に住んでいたが、義母も「他人の家なのにこんなに散らかして」と不満が膨れ上がっていき、関係は悪くなる一方だった。そしてある日、義母は「家から出ていってほしい」と女性に告げた。
夜勤の仕事と義母へのストレスで部屋が荒れていった
生ゴミが放置されていたり、異臭を放っていたり、虫が湧いていたりしているわけではない。しかし、離れの部屋はとにかくモノが多かった。タンスや押し入れに入りきらなくなったモノが、畳の上にビッシリと積み上がっている。モノでいっぱいになった床の間を前に、女性が話す。
「仕事が終わって疲れていると何もやる気がしない。夕方から深夜までの仕事をやっていて、通勤だけでも1時間以上かかっていて。後回しでいいかなと思っていたら、こんな状況になってしまって」
義理の両親が生活する母屋とは明らかに様子が違った。玄関は母屋にしかないが、女性は離れの縁側から出入りをしていたという。イーブイが見積もりに訪れたときも、義母は女性に対する不満をあらわにしていた。
「あの子の荷物、全部持っていってほしいねん。はよ、出ていってほしいわ」
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