調子のいいときこそ、クラブ選びをしよう 同じスイングを繰り返せる時にチェックを

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4.トルク シャフトのねじれ具合です。スイング中シャフトのねじれがいちばん少ないのがスチールシャフト。それ以上に多めなのがグラファイトシャフト。グラファイトシャフトはねじれ具合の幅が広いです。

5.クラブ総重量 これはクラブ全体の重さ。18ホール振って最後まで振り切れる重さがお勧めです。プロとなれば、体調のいいときもそうでないときも1年間ツアーを通して、同じように振り切れる重さを選びます。目いっぱい振って振れる重さは選択しません。私は現役当時2割程度落としていました。

クラブを変えるときは調子のいいときにクラブを試すことです。調子の悪いときは、何が原因で調子が悪いのかわかりません。クラブが合っていないのか? 体調なのか? スイングがおかしいのか? 構え方が問題なのか? 原因が特定できないときにクラブを変えても迷うばかり。なので、絶対条件は調子のいいときに試すことです。

調子がいいと同じスイングでチェックできる

調子がいいときはスイングも安定しリズムもいい。スイングを同じようにリピートできるので、いろんな種類のクラブで打っても、合うか合わないかは一目瞭然です。スイングが安定しづらいアマチュアの方でもこの方法は同じです。いつものクラブで打った感覚が体に残っているので、試したクラブとの違いがわかりやすいのです。

さらに、今まで使ったクラブの中に「これはいい」という信頼の置けるクラブがあるはずです。そのクラブのスペックを調べて、それと同じスペックのものでドライバーからアイアンまで試してください。いい感触になる可能性大です。

週刊東洋経済 6月13日号

小林 浩美 プロゴルファー

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こばやし ひろみ

1963年福島県生まれ。89年にプロ初優勝と年間6勝を挙げ、90年から米ツアーに参戦、4勝を挙げる。欧州ツアー1勝を含め通算15勝。現在、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)会長。所属/日立グループ。

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