「ChatGPT」は仕事を助けてくれる相棒、劇的な効率化を実現した教員の活用術 授業計画から問題作成、校務と幅広く使える
時間割は1年間で何度も改定したり、行事に合わせて特別な時間割を組んだりすることが多々ありますが、ChatGPTに一度マクロを書いてもらうだけで、年間で数時間は仕事時間を短縮することができます。
【活用例(2)】Kahoot!の問題作成を効率化
私は英語科の教員ということもあり、語彙力強化のために学習用のクイズアプリ「Kahoot!」をよく使用します。基本的に無料で使用でき、児童生徒はアカウントを作成することなくゲームに参加することができるので、小学校から高校まで幅広い校種で使用されています。

授業でKahoot!を使用する際、教師は4択でクイズの問題を用意する必要があります。4択ということは正解の選択肢以外にも、誤答の選択肢を3つも作る必要があり、この準備を少し手間に感じていました。
しかしChatGPTを活用すれば、Kahoot!の問題作成も効率化することができます。私は次のプロンプトを使用して、効率化しています。
# 命令書:
あなたは優秀な英語教師です。 次の制約条件をもとに、入力文の語彙の確認テストを作成してください。
# 制約条件:
・4択で作成すること
・Questionは英語で単語や句を1つずつ入れる
・決して文全体を入れないこと
・時制により動詞の形が変化している場合は、原形に戻すこと
・固有名詞以外、文頭は小文字にすること
・Answer1-4は日本語
・Time limitはすべて「60」
・Correct answerには正しい選択肢の番号のみを入れる
# 出力: |Question|Answer 1|Answer 2|Answer 3|Answer 4|Time limit|Correct answer|
# 入力文:
[ここに教科書の本文などを入れる]
このプロンプトのポイントは「#出力:」で出力の形式を指定しているところです。また、「|Question|Answer|…」と書くことで、ChatGPTは以下のように表の形で出力してくれます。

このとおり、プロンプトとともに基となる文章を送るだけで、正解と誤答を混ぜて問題を作ってくれるのが、さすがChatGPTです。もちろん、問題としてイマイチなものも出力されるので、よいものだけを選ぶという使い方がおすすめです。
さらにKahoot!には、テンプレート(Excelファイル)から問題を作成する機能があります。上のプロンプトで作成した表は、このテンプレートに準拠しているので、出力結果を貼り付けるだけで、すぐにKahoot!の問題として取り込むことができます。
これまで問題を作る時間がなくKahoot!の活用を諦めていた先生も、ChatGPTを使えば問題作成にかかる時間はかなり短縮されるので、一度試してみる価値はあると思います。私自身、ChatGPTがなければ準備の負担感からあまり活用できていなかったと思うので、本当に助かっています。