半導体製造装置で世界を先導、ASMLのCEO交代へ 時価総額では欧州最大のテクノロジー企業
オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは30日、クリストフ・フーケ最高ビジネス責任者(CBO)を次期最高経営責任者(CEO)兼社長に起用する方針を発表した。
発表資料によれば、ピーター・ウェニンクCEO兼共同社長とマルティン・ファン・デン・ブリンク最高技術責任者(CTO)兼共同社長の任期が来年4月に終了するに伴い、年次株主総会での通知を条件としてフーケ氏が新CEOに就く。時価総額で欧州最大のテクノロジー企業であるASMLは、世界最先端の半導体製造装置メーカー。
難しい時期に舵取りを担う
米国と中国の間で地政学的緊張が高まる中、米国はオランダや日本などと協力し、先端テクノロジーの輸出規制を実施。こうした難しい時期にフランス人であるフーケ氏がASMLのかじ取りを担うことになる。
ASMLで15年間働いているフーケ氏は以前、KLAやアプライド・マテリアルズの幹部だった。
ASMLを2013年から率いてきたウェニンク氏の在任中、同社の株価は900%余り値上がり。この間、ASMLはスマートフォンやサーバーから電気自動車(EV)や高度な軍事機器に至るあらゆる製品を動かす半導体の製造装置で世界をリードする企業に成長した。
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原題:ASML to Appoint Fouquet CEO When Wennink Retires Next Year (1) (抜粋)
--取材協力:Vlad Savov.
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著者:Cagan Koc
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