「9カ月の赤ん坊もさらわれた」ハマス奇襲の瞬間 イスラエルでは約150人が人質になっている

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その中には、民間人、兵士、障害者、子ども、高齢者、そして9カ月の乳幼児まで含まれている。人質には、イスラエルに住む少なくとも1人のパレスチナ人も含まれていると思われ、彼の家族によれば、イスラエル人を屋外パーティーに送り届けた後、その近くで一夜を過ごしたバスの運転手だという。

パレスチナの武装勢力によってこれほど多くのイスラエル人が捕らえられたことで、イスラエルとパレスチナの紛争は未知の領域へと突入した。

月曜の夜、ハマスの軍事部門は、イスラエルの空爆が「警告なしに」ガザの人々を襲うたびに、市民の人質を処刑すると警告した。

ガザへの攻撃が続けば「人質を殺害」

ハマスが2007年にガザを掌握して以来、武装集団はイスラエル兵ギラッド・シャリットを含む一握りのイスラエル人を誘拐してきた。同氏は2011年に解放されたが、それは長期にわたる交渉と、イスラエルによって投獄された約1000人のパレスチナ人の解放の後だった。

この週末、はるかに多数のパレスチナ人が捕らえられたこと、そして多くの民間人が拉致されたことが、膠着状態をさらに予測不可能で不安定なものにしている。

すでにイスラエルは、ハマスによる致命的な攻撃に対し、イスラエル国内に残る武装勢力への反撃と、ガザに対する異例の激しい一連の攻撃で対抗し、ガザ保健当局によれば、パレスチナ人約687人を殺害した。

しかし、ガザにこれほど多くのイスラエル人がいるということは、イスラエルがそうすることで自国民を殺害する危険があるということだ。10月9日、ハマス側は、イスラエルの攻撃で4人のイスラエル人の人質が死亡したと発表した。

そして9日の夜、ハマスの軍事部門は、もしガザへの攻撃が続けば、人質を処刑するという脅しを発した。

イスラエルの国家安全保障顧問を1月まで務めていたエヤル・フラタは、ハマスとしては、何十人もの捕虜を奪えば、イスラエルとの広範な捕虜交換を追求する可能性が和らぐと期待したのかもしれない、と語った。

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