スポーツを見るファンの視線は、競技により異なる。例えば、サッカーがワールドカップ(W杯)で16強に入れば、日本中が歓喜に沸く。他方、比較の是非はともかく、柔道家は五輪の銀メダルに敗戦の十字架を背負う。野球も後者で、国際大会の評価は勝ってこそだ。
そんな重圧の中、2023年春に開催された野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」を3大会ぶりに制した日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督が、就任から激闘の舞台裏までを明かした。
信念を固持した厳しい局面の数々
WBC日本代表を過去に率いたのは王貞治、原辰徳、山本浩二、小久保裕紀だけ。著者は引退後スポーツキャスターを経て、日本ハムの監督に就任した異色の経歴を持つが、現役時代から名をはせたほかの4人と比べれば、選手としての実績では遠く及ばない。
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