1990年代にヒットした岩明均の伝説的な漫画作品『寄生獣』は、「地球上の誰かがふと思った『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……』」というモノローグから始まる。この作品が訴えた、人類と自然の均衡というテーマは、約30年の時を経た今もなお新鮮だ。
宅地や農地の開発、動物や魚類の乱獲、温室効果ガスの排出などを通じて、人類は数々の野生動物を絶滅に追いやっている。これらの生物には、生存可能な環境の維持や作物の生産に不可欠なものも多い。つまり大量絶滅は、人類自身にも生存の危機を招くことであるはずだ。
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