──これまで「北村慶」というペンネームで書いてこられた。この本は初めて本名での執筆です。
ええ、満を持して。うれしいことがありました。編集者がミクシィ元社長の朝倉祐介さんに本の帯(推薦文)をお願いに行ったら、「えっ、徳成さんて、あの北村慶なんですか」と。朝倉さんは学生時代から社会人になりたての頃、北村慶作品を読んでくれていたらしい。「どうりでこの本は自分の考えに近いと思っていた。私はお釈迦(しゃか)様の手のひらの上で踊っていた孫悟空です」。それを聞いて、作家冥利に尽きると感じました。
成長のエンジンになるべき
──「CFOは冷徹な計算と非合理なまでの熱意を併せ持て」と。2つは二律背反です。
ベースは冷徹な計算です。金庫番なんだから。社長の暴走は、体を張って止める。ですが、日本の金庫番は金庫番で終わる。CFOは、時にリスクテイクをいとわず、成長のエンジンになるべきだ、というのが私の主張です。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら