投資初心者が知らない「投資と投機」の決定的な差 今から投資しても間に合うのかを考える

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日経平均株価が初めて4万円を超えた3月4日(撮影:梅谷秀司)

日経平均株価は3月4日に史上初の4万円台に到達するなど株式市場は好調に推移してきました。株価が上がってくると、投資でお金を増やした人の話も耳にしますし、「自分も投資してみようかなぁ」と思われるかもしれません。

今回は“投資”をする際に、必ず頭の片隅にいれておくべき、一丁目一番地のお話をします。そして足元の株価はすでに高水準に達しているとの見方もありますので、今から投資しても間に合うのかを、PB”R”OEモデルを使って考えましょう。

投資と投機はいったい何が違うのか

まず、投資の際の一丁目一番地は「投資と投機の違い」をキチンと把握することです。証券用語辞典を使って投資と投機について調べると、投機は値段が上がりそうなタイミングを狙って売買するもの(”機”会に”投”じるから”投機”)、投資は長い目で見て利益を見込んでお金を投じること、といった説明もされます。

このように“短期で利益を狙うのが投機、長期で狙うのが投資”と言うように期間の違いで説明すると、確かに聞いている方にとってはイメージしやすいとは言えます。しかし実は、投資と投機の違いの本質は期間ではありません。別のところにあります。

正解は、投資は“投じたお金で価値の創造を期待するもの”、投機は“価値の創造を期待しないもの”です。もうすこしわかりやすく説明しましょう。例えば、ある友人がクラフトビールの製造・販売会社を作るとします。その会社に出資(投資)するケースを考えてみましょう。

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