2023年11月、三井住友フィナンシャルグループ(FG)の太田純社長(当時)がすい臓がんのため急逝した。巨大金融グループの支柱として、新規事業の立ち上げや買収にも果敢に挑んだ攻めの経営者だったが、志半ばで倒れた。跡を継いだ中島達社長は、右腕として太田氏の経営を支えてきた。前任者の路線をどのように継承し発展させるのか。
──突然の社長交代でした。
通常なら、社長人事の発令から就任までの間に、準備をしたり新抱負を考えたりする。今回は突然の交代で、引き継ぎをしながら業務をこなす日々が続いた。多忙だが、前社長の急逝という悲劇を乗り越え、従業員が前向きに活動していることは安心だ。
20年4月、太田とともに10年後を見据えたビジョンを策定した。「グローバルソリューションプロバイダー」と銘打ったが、あえて金融を掲げず、世界で戦えるプレーヤーになる思いを込めた。このビジョンに向けてグループを成長させるのが、自分の役割だ。
──「中島カラー」の打ち出しは。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら