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「iPodの父」が語るジョブズから教わった教訓 ものづくりの現場で意外とスルーされる「常識」

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突き詰めれば、iPhone以外にスマホ市場で利益を出せる企業はない。本書の副題は「型破りなガイドブック」となっているが、僕がほかのCEOと違うのは、全体を見る目を持ち、非現実的な大風呂敷を広げないところだ。

システム全体を俯瞰する見方が不可欠

――全体像を見る目はどのように培ったのか。

大学の専攻はシステム・エンジニアリングだった。ハードウェア、ソフトウェア、メカニカルな要素、ネットワークなど、すべてを小さなデバイスというパッケージに詰め込もうとすれば、ここはソフトウェアに任せて、こちらはハードウェアに組み込もうという具合にたくさんのトレードオフが必要になる。システム全体を俯瞰する見方が不可欠だ。

『BUILD: 真に価値あるものをつくる型破りなガイドブック』(早川書房)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

しかも最初に就職したゼネラルマジックは、インターネットやWi-Fi、モバイルデータすら存在しない時代に自らハードウェア、ソフトウェア、サービス、ネットワークやライセンシーを含めたシステムをつくろうとしていた。僕は常にシステム思考を実践してきたし、それを製品開発だけでなく事業運営や会社経営にも当てはめるべきだと思っている。

技術者は往々にしてパズルを構成する1つひとつのピースしか見ていない。それを最後に無理やりくっつけようとするからウィンドウズマシンのようなものができあがる。

ソニーやサムスン電子も同じで、僕の見たかぎりソニーでシステム思考に基づくプロダクトはプレイステーションくらいだ。企業経営者でもこのような思考に陥っている人が多い。

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