新聞の敵は「NHKのネットではない」と断言できる 「ニュースはネットでタダで読める」からの脱却

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NHKのネット業務、とくにネットテキスト業務に反対論を唱える新聞協会。新聞の本当の敵とは(写真:ヒロサカ/PIXTA)

このところ、日本新聞協会(以下、新聞協会)の各所での発言が目立っている。直近では自民党・情報通信戦略調査会の8月2日の会合だ。報道によると「NHKのネットテキスト業務は撤退を」と新聞協会が主張したという。そこまで言うか!と驚いた。明らかに言いすぎと感じた。

NHKのネット業務に反対する新聞協会

筆者が関係筋に確認したところ、新聞協会は7月12日にもこの調査会に日本民間放送連盟と共に呼ばれ、NHKネット展開の必須業務化に反対論を唱えたという。だが議員たちからはほとんど共感を得られなかった。共感されないのに、さらに強い主張をする図太さにはある意味感心する。

新聞協会はNHKのネット業務について議論する総務省の有識者会議「公共放送ワーキンググループ」(以下、公共放送WG)でも、必須業務化への反対を数回にわたって主張してきた。

現状はNHKの本来業務は放送であり、ネット事業はその「補完業務」とされ予算にも縛りがある。「公共放送WG」では、NHKはネット業務も必須業務化したほうが国民の利益にかなうとの方向性で有識者たちが議論を進めていた。

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