席巻!TBS「SASUKE」の人気が止まらぬ理由 イギリスで放映開始、他の欧州諸国も関心
それは昨年放送された『American Ninja Warrior』のシーズン6。このシーズン6は、そもそも『24』の最新シリーズなど強力な裏番組を押しのけて毎週のように視聴率ナンバーワンを獲得していたが、7月14日に放送されたテキサス州ダラスでの予選2次ラウンドで、Kacy Catanzaroという女性選手が予選ラウンドのセットをクリアしてしまったのだ(女性初のクリアで、後に彼女はMighty Kacy/マイティー・ケーシーと呼ばれている)。
この様子が放送中にもツイッターやFacebook、各種動画サイトで拡散。タイムシフト視聴サイトや公式YouTubeチャンネルにも視聴者が殺到し、それぞれのSNSにおいてトレンドトップに登り詰めた。1年近くたった現在でも#MightyKacyというハッシュタグでツイッターを検索すると、数多くの投稿が話題になっていることがわかるだろう。
系列メディアを越え、女性完走者誕生がニュースに!
女性初のコース完走者の登場は、凄まじい勢いでネットの間を駆け巡ったが、翌朝になると、多様な有名新聞社や雑誌社が報道として伝え、テレビ局もNBC系列はさることながら、ライバル局のABC、CBS、FOX、ESPN、CNNまでもが”ニュース”としてケーシーの活躍を伝え、さらにその報道が世界中に配信されたことで、番組の認知が爆発的に拡大したのだ。
小柄な女性であるケーシーに共感する女性アスリートも多く、女子サッカーのアレックス・モーガンや、女子体操選手のナスティア・リューキン、それにクリントン元大統領の娘などSNSアカウントで数十~数百万人単位のファンを持つ多くの著名人を刺激し、継続的にSNSを通じたバズが続いたという。
『SASUKE』というフォーマットには、本質的にYouTubeやツイッターなど、番組外での“バズ”を作る力が備わっているのだろう。
TBSの杉山氏は「『SASUKE』では、これまで延べ3000人が挑戦して、完全制覇者は僅か3人しかいません。日々努力を積み重ねても、ほとんどがどこかで失敗する。そんなことから『SASUKE』のコースはいつからか「世界最難関の障害コース」と呼ばれています」と語る。
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