BTSの2人が語った東京での「思いがけない贈り物」 『BEYOND THE STORY』に書かれたJIMINとJUNG KOOKの旅

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デビュー10周年、かつてないほど率直に語られた初のオフィシャル・ブックで、JIMINとJUNG KOOKの2017年の日本旅行について語られています(写真:AP/アフロ)
発売直後からベストセラー入り、日本語版も発売2日目に重版が決定した『BEYOND THE STORY ビヨンド・ザ・ストーリー:10-YEAR RECORD OF BTS』には、日本について書かれた箇所がいくつかある。そのなかのひとつが、2017年にメンバーのJIMINとJUNG KOOKが2人で訪れた東京旅行についてだ。
アメリカでの本格的な活動も始まり、世界的人気が高まるなか、なぜ旅行に出ることを決めたのか。東京で何を体験したのか。2人が語ったそれぞれの思いとは――本書から紹介する。
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宿舎で一番遅く寝る2人

ーーわけもなく暗くなってしまったことがあって……宿舎に1坪ほどの小さな部屋があるのですが、ひとりでそこに籠っていたときがありました。自分が何を考えてそうしているのかも分からず、どうしてこうなのかも分からず、ただただ急に憂うつになった時期でした。そうなると、「どうしてこの仕事に、こんなにまで命を懸けているのだろう?」と自問しながら、さらに気持ちが沈んでいきました。その部屋に自らを閉じ込めてしまったかのようでした。

JIMINがなぜそうなってしまったのかは、本人も正確には分からない。ただ、長い時間をかけて、彼のなかで複雑な感情が積み重なっていったのは明らかだった。JIMINはこう回想した。

ーーその頃まで僕たちは本当に忙しかったんです。毎日、仕事だけをしながら走り続けるうちに、懐疑心が芽生えたとでもいうのでしょうか。何か……歌手や芸能人になったことで失ってしまったものについて、僕たちが気づきはじめたのだと思います。「これが幸せなのか?」と頻繁に考えるようになりました。特に、ARMYだけでなく、たくさんの視線を浴びるようになって、そういう考えが大きくなったのだと思います。

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