GW必携!使いやすい「乗換検索アプリ」は? 人気の4アプリの使い勝手を比較してみた
ナビタイムジャパンの源流は、大西社長が父親の経営する会社で働いていた1996年にさかのぼる。大西社長は大学院で自動車、徒歩、自転車など道路の経路探索アルゴリズムを研究していた。また、同じ研究室の後輩だった菊池新氏(現副社長)は、鉄道、飛行機、バス、フェリーといった時刻表による経路探索アルゴリズムを研究していた。
「この2つを組み合わせると、トータルの交通アルゴリズムが完成する」。そう考えた2人は、社内ベンチャーとしてトータルナビゲーションの開発に着手。2000年にナビタイムジャパンを設立し、翌2001年にはKDDIが始めた日本初のGPS搭載の携帯電話サービス「GPSケータイ」にナビタイムのコンテンツが採用された。
こうした流れをくむNAVITIMEには、現在では数多くの機能が付加されている。地図表示の3D化や降雨レーダーの表示まで、もはや単なる経路検索を超えたアプリに進化しつつある。
無料アプリでは、高い知名度を生かした「Yahoo!乗換案内」がダントツの人気を誇る。ヤフーの経路検索を開発したヴァル研究所は、経路検索ソフトの草分け的存在である「駅すぱあと」を1988年に発売したことで知られる。ヤフーの経路検索サービスは1998年から開始している。
アプリ版「駅すぱあと」の強みは、無料で多くの機能が使えること。路線図上から検索したり、検索履歴を簡単に確認できたりする点も便利だ。
「乗換案内」はバス路線に強い
「乗換案内」は駅すぱあとと並ぶ経路検索ソフトの老舗である。1994年にウインドウズ版ソフトを発売し、1996年にはインターネット上でもサービスをスタートした。
乗換案内の強みは、バス路線検索のデータが豊富なことだ。鉄道の時刻表は「時刻表」データから入手できるが、全国のバスの時刻表は一元化されていない。そのため、1社ずつ交渉して入手する必要がある。デジタルデータではなく、紙のデータしか得られないこともあるという。データの収集・入力作業は大変だが、「独自取材で500社以上のバス会社からデータを入手した」(運営会社のジョルダン)。
つまり、ほかのアプリと比較した場合、他社アプリでは路線表示が出なくても、乗換案内では表示されるというケースが出てくる。テレビで人気の「ローカル路線バスの旅」で、このアプリが使われたら、番組は一瞬で終わってしまうに違いない。
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