新エネルギー車へのシフトが進む中国で、外部から充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数が急増している。価格が下がったことで、電気自動車(EV)の購入に慎重だったユーザーに浸透、ガソリン車やハイブリッド車(HV)の市場を切り崩しつつある。
状況が変化したのは2023年1月。この月、PHVの販売台数は11万7000台、前年同期比44・7%増と急増。同じ月、EV販売台数が19・8%減と大きく減速したのと鮮明な対比を見せた。その後もPHVの大幅増は持続している。
新エネ車購入補助金の廃止が転機に
急増のきっかけは2022年末、PHVを含む「新エネルギー車」購入時の補助金が廃止されたことだ。それまで電池での走行可能距離が400㌔㍍超のEVには1台当たり1万2600元(1元は約20円)、PHVには同4800元の補助金が支給されていた。これが廃止され、EVの割高感が出た。
そのため自宅で充電が可能、日常使いでは電気だけで走行でき、遠出のときには高速・長距離走行もできるPHVに人気が集まっている。
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