──インドの存在感が増しています。とくにウクライナ戦争以降、ロシアとの関係などで注目を集めました。
確かにそうですね。インドに対してグローバルな期待が持たれ始めたのは00年代初頭に「BRICs」という言葉が登場し、その中の1国に位置づけられてからです。1990年代ごろまでの「貧しいインド」という印象も、それ以降、急速に変わりました。
──日本も米国も、インドを重要なパートナーとしていますね。
日本は14年にインドとの関係を、それまでの戦略的グローバル・パートナーシップから「特別」戦略的グローバル・パートナーシップに格上げしました。日米豪とインドで構成される「Quad」としての関係も強まっています。
米国もインドを外交上の主要パートナーとみています。これは、05年に民生用原子力協力を進めていくことに合意してから本格化しました。インドはNPT(核不拡散条約)に加盟していません。にもかかわらず米国は、インドの核保有を事実上追認した形になっています。
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