──人の内面を地上1階から地下3階まで、4つの階層に分けて探っていく方法を初めて知りました。
筋トレにおける正しいフォームや食事の知識と同様、人を見る際も型と知識を持っておくとより深く見極められます。地下へと潜る逆ピラミッド型で、地上1階が「経験・知識・スキル」、地下1階が「コンピテンシー」、地下2階が「ポテンシャル」、最深部の地下3階は人を駆り立て確変させる「ソース・オブ・エナジー」としました。下へ行くほど外から見えにくく、変化しにくい。現状多くの中途採用面接では、地上1階のわかりやすいファクトをさらっておしまい、というケースが多い。
どう行動を取ったかの事実がすべて
──地下1階から下の階層こそが人を見るうえでより本質的だと。
コンピテンシーはどの状況下でどんな行動を取りがちかの行動特性。ここで重要なのはエピソードベースで話を聞くこと。当人の意見は無意味。とうとうと模範解答を述べているだけかもしれない。そうではなく、どんな行動を取ったかの事実がすべてです。自論は遮り、具体的にどうしたかに斬り込む。ここはあたかも事件現場の刑事のように、一つひとつデータを押さえていく。どんな状況下で何をやったか。シチュエーションを踏まえて、その中での具体的なエピソードを聞くことで、行動特性は把握できるのです。
──その下、地下2階のポテンシャルがいわゆる“伸びしろ”と。
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