「安い、薄い、大画面」15インチMacBook Airの絶妙 アップルの綿密なマーケティングから生まれた
一方、13インチモデルとの比較も面白い。13インチMacBook Airには、M2の8コアGPUモデルを用意し、最低価格を抑えているが、15インチモデルには10コアGPUモデルのみが用意される。同じM2チップに揃えると、13インチモデルとの価格差は1万8000円となる。
オプション1つ分の価格で大画面が選べる点は、非常に野心的で絶妙な価格設定と言える。
驚かされる「サウンド」
ボディデザインやプロセッサーなどは、13インチモデルに準じる仕様が多く、その画面サイズが主役に思われた15インチMacBook Air。
しかし意外なほどに異なっていたのが、スピーカーが奏でるサウンドだった。
13インチモデルには、ツイーターとウーハーの4スピーカーがヒンジ部分に搭載され、ディスプレーに反射してこちらに音を届ける仕組みだった。
15インチモデルは構造こそ同じだが、広がったスペースを生かして、MacBook Proと同じフォースキャンセリングウーハーを備える6つのスピーカーシステムが組み込まれた。
映像や音楽を楽しむと、内蔵スピーカーにもかかわらず、どっしりとした低音が楽しめる。しかも、不快なビリビリ音(本体が振動してしまう音)が、いくら音を大きくしても出てこない、破綻しない再生を実現してくれるのだ。
13インチと15インチを並べて、同じ音楽や動画を再生してみると、同じように空間オーディオで音の広がりや回り込んで聞こえてくるようなサラウンドを楽しむことができるが、やはり低音がしっとりとどっしり構え、外部スピーカーを用意しているかのような満足感が得られた。
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