「試験に成功する人」が挫折時にしている3つの事 「頭のいい人」は失敗しても、ただでは転ばない

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もう一つは、会社が巨額の赤字を連続して計上し、倒産が現実的なものになっていたからです。会社の業績によって将来が左右されるという不安定な状態を抜け出すため、資格を取って人生を安定させたいと考えていました。

約1年にわたって本気で取り組んだ司法書士試験は、実力が足りずに、本番では合格水準にあと一歩届かない成績でした。具体的には、午前の択一問題の正解数が足切り基準に2問届かず、その時点で不合格となりました。問題を解いているときから手応えがなく、自己採点をした時点で失敗を覚悟していましたが、成績通知が届いて不合格が確定したときは、気が抜けたように何も考えられませんでした。

もっと勉強すればよかった、冷静になれば本番で正解を選べたはずだ、など、意味のない後悔が頭を巡ります。ネガティブな思考が続くうち、失敗を過大評価してしまい、「試験に落ちるなんて情けない」「自分はどうしようもない」とまで思うようになりました。テキストが目に入るだけで苦しくなり、しばらく勉強から離れました。同じようなつらさを経験した人もいるでしょう。

失敗したときこそ客観的に自分を見る

このような失敗をした場合、自分を責めることに意味はありません。悔やんでも、過去の結果を変えることはできないからです。必要なのは、失敗した原因を分析し、同じミスを繰り返さないようにすることです。そのために、客観的に自分を見ることが重要です。

私の失敗は、毎日のスケジュールを厳しくしすぎたため、モチベーションが徐々に低下したことでした。本番直前に気力が限界に達し、試験の3日前くらいからは勉強をまったくせず、ゲームをして会場に行ったように記憶しています。そのため、覚えていたはずの知識があいまいになってしまい、それまでの模試では絶対に間違えなかった基本的な論点についても、自信をもって判断することができなくなっていました。

難関資格試験は年に一回しかチャンスがないものが多いです。

最後の3日に努力できれば、一回目で合格できた可能性もあります。

一年を棒に振るつらい経験を経て、得た教訓が、「自分に厳しくしすぎず、継続できる無理のないスケジュールで勉強する」というものであり、その後の司法書士試験と公認会計士試験の合格につながりました。

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