ブラッド・ピット、こだわり豪邸を「今」手放す訳 妻との思い出の詰まった家を52億円で売却

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パパへの感情はどうあれ、世界を飛び回りながら育った子供たちにとっても、最も多くの時間を過ごしたロスフェリツの家がなくなるのは寂しいかもしれない。しかし、ピットはロサンゼルスから車で2時間ほどの距離にあるサンタバーバラにも家を持っている。カーメルまで行くのが遠すぎるなら、パパとの面会はここでもできるだろう。

ところで、昨年は、シルヴェスター・スタローンが、1990年代から住んできたビバリーヒルズの豪邸を売っている。仲間内で「ロッキーが建てた家」と呼ばれるその家は、3エーカーの敷地内に、ジム、サウナ、スチームルーム、葉巻を楽しむための部屋、アートスタジオ、試写室、8台の車を収納できるガレージ、ロサンゼルスの街を見下ろすプールなどが備えられている。

メインの家は、寝室が6つ、バスルームが9つ。ほかに2階建てのゲストハウスもある。この家を購入したのは、歌手のアデル。プールの端にはロッキーの銅像が立っているが、それも付いてきたそうだ。

スタローンは、2020年末、フロリダ州パームビーチに3500万ドルの豪邸を購入しており、現在は主にそこに住んでいる。昨年夏、スタローンは妻に離婚を言い渡され、離婚が成立するまでパームビーチの家には自分が住むと妻に主張されるも、まもなくふたりは仲直りに向けて努力することで合意。結婚に際し、アメリカの金持ちの間では常識である婚前契約(Pre-nup)をしていなかったが、スタローンがこの家を取られてしまう恐れはとりあえずなくなった。

いずれにせよ、彼の推定総資産は4億ドル(約530億円)。買いたければまだまだ家を買える余裕はある。ちなみにピットの総資産も3億2000万ドル(約420億円)と推定されている。一般人にとっては夢のような世界。映画に出てくるよりすごい彼らの家を想像しては、ため息が出るばかりである。

猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト

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さるわたり ゆき / Yuki Saruwatari

神戸市出身。上智大学文学部新聞学科卒業。女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事や、撮影現場リポート記事、ハリウッド事情のコラムを、『シュプール』『ハーパース バザー日本版』『バイラ』『週刊SPA!』『Movie ぴあ』『キネマ旬報』のほか、雑誌や新聞、Yahoo、ぴあ、シネマトゥデイなどのウェブサイトに寄稿。米女性映画批評家サークル(WFCC)会員。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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