有料会員限定

大人英語学習は「意味の通じる間違い」を許容せよ 完璧主義を捨てて「挫折」を減らすための具体策

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

「英語はもうできない」と諦めている40〜50代は多いはずだ。しかし、勉強法を少し変えるだけで成果は違ってくる。

英語の参考書で学習するビジネスパーソン
(写真: Princess Anmitsu / PIXTA)

特集「40〜50代の英語術」の他の記事を読む

3月27日発売の『週刊東洋経済』では、「中学レベルから学び直す40~50代の英語術」を特集(アマゾンでの購入はこちらから)。40~50代から始める英語の勉強計画や中学英語をベースにした理解を早める法則、TOEICの攻略法などを紹介している。この記事は本特集内にも収録しています。
週刊東洋経済 2023年4/1号[雑誌](中学レベルから学び直す40〜50代の英語術)
『週刊東洋経済 2023年4/1号』の第1特集は「中学レベルから学び直す40〜50代の英語術」。アマゾンでの購入はこちらから

「英語はもうできない」と諦めている40〜50代は多いはずだ。しかし、学生時代や社会人になってからの勉強法を少し変えるだけで成果は違ってくる。

今回取材をした専門家3氏(詳細は3月27日配信記事:忙しい40〜50代でも「英語力」は十分上げられる)とも、「中学英語には基本の文法が網羅されている。中学英語がマスターできればビジネスにも十分通用する」と断言する。

中学英語をじっくり学び直すのは英語のスキルアップに有効なのだ。ただし、丸暗記ではなく、文法からきちんと理解することが重要だ。

忙しい大人が英語を学び直すのに、中学生と同じくらいの時間をかけることはない。中学生時代とはちょっと違う視点で英語を捉え直したい。今、書店で多く見られる大人のための英語参考書も、新しい勉強法を提示するものが多い。

「意味順」で全体像つかむ

田地野彰氏が提唱する「意味順」式メソッドは英文法の全体像を俯瞰してみるというものである。

「必要なのは『コミュニケーションのための文法』だ。学び始めたばかりの人が間違うのは当たり前。まず完璧主義をやめること。そして『意味が通じる間違い』と、『意味が通じなくなってしまう間違い』を知ることが大事だ」(田地野氏)

英文は基本的に、①誰が、②する(です)、③誰・何、④どこ、⑤いつの順序で構成されている。冠詞や三単現の「s」などを間違えたとしてもおおむね意味は通じる。しかし「語句の順序」(語順)を間違えると、通じなくなってしまう。

次ページ日本語と英語は鏡像関係になっている
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
40〜50代の英語術
完璧主義を捨てて「挫折」を減らすための具体策
中学英語をベースにパターンをマスター
中学英語の教科書を何度も大声で暗唱しよう
英語を基礎からやり直したい人に最適なテスト
英語から離れている人はまずは500点を目標に
自分の目標のレベルを欲張らないのが重要
聞く、話す、読む、書く…目的に最適なものは?
中学英語の文法と語彙は十分にマスターできる
シーン別レッスンも、いつでもどこでも学べる
カジュアル、フォーマルで言い方もも使い分ける
基本単語の暗記から始める英語の学び直し
選定の7カ条、主要10サービスの特長も比較
安河内哲也氏が推奨「使える英会話」ダイジェスト
聞き取れなかったときのフレーズの暗記が大事
発音から会話まで目的別おすすめ13チャンネル
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内