トム・ハンクスを悩ませる、ある放蕩息子の行状 クリーンイメージの家族の面々とは異質な存在
トム・ハンクスの最新主演作『オットーという男』が、3月10日、日本公開になった。スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』のリメイクであるこの映画は、オリジナル同様、笑って泣ける良作。世界興収はすでに1億ドルを超えている。
主人公オットーは、いつも無愛想で偏屈な男。そうなる前の若かりし頃のオットーを演じるのは、トムと妻リタ・ウィルソンの次男トルーマン・ハンクスだ。現在27歳のトルーマンは、映画の裏方で仕事をしてきたが、この映画の監督マーク・フォースターの提案で俳優デビューすることになった。
そもそもこのリメイクの企画は、原作小説を読んで気に入ったリタが、「この役はトムに良いかもしれない」と思って立ち上げたものだ。リタはソングライターとしてこの映画に曲を提供してもいる。家族みんなが才能を発揮できる映画を作り、それがヒットしたのだから、めでたしめでたしだ。
クリーンなイメージのある家族だが…
ほかにもトムには、俳優として活動する息子がいる。最初の妻との間に生まれたコリン・ハンクス(45)である。トップスターである父にはかなわないが、『キング・コング』や『ジュマンジ/ネクスト・レベル』などヒット作に出演した。『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』(日本劇場未公開)では父子共演もしたし、ドキュメンタリー映画の監督としても活動している。
そして、あまり知られていないが、実はトムにはもうひとり俳優の息子がいるのだ。リタとの間に生まれた長男チェット・ハンクス(32)である。チェット・ヘイズの名前でラッパーとしても活動してきたチェットは、本人も認めるハンクス一家の「黒い羊」。クリーンで明るいイメージの家族の面々と違い、表情も暗く、体にはギャングのような派手なタトゥーを入れている。
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