トム・ハンクスを悩ませる、ある放蕩息子の行状 クリーンイメージの家族の面々とは異質な存在

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そんな彼は、いろいろとトラブルも起こしてきた。たとえば2015年にはロンドンのホテルの部屋をめちゃくちゃに荒らし、警察のお世話になっている。同じ年には、黒人に対する差別用語を使い、自分にはそれを使う権利があると正当化する動画をソーシャルメディアに投稿し、批判された。

その年の終わり、チェットはコカイン依存症の治療をすべく、更生施設に入所。依存症から立ち直った後、過去に差別用語を使ったことを謝罪し、その発言をした時はドラッグの影響を受けていたのだと述べている。

チェット・ハンクス
数々のトラブルを起こしてきたチェット・ハンクス(写真:Axelle Bauer-Griffin/Getty Images)

恋人に暴力をふるう

しかし、お騒がせが終わったわけではない。2021年1月には、元恋人キアナ・パーカーとの間にDV疑惑が浮上した。メディアにリークした動画で、頭から血を流したチェットは、「キアナが俺の金やクレジットカードを盗もうとしているところを目撃したせいで、ナイフで攻撃された」と言った。

だが、キアナによればそれは嘘で、暴力を振るったのはチェット。キアナは、裁判所を通じてチェットに対する接近禁止命令の取得もした。チェットから「誰もお前の言うことなんか信じない。お前は貧しいところから来た黒人女で、俺はチェット・ハンクスなんだから」と言ったともキアナは語っている。

その年の夏には、コロナワクチン反対のメッセージを拡散して批判を受けた。インスタグラムに投稿されたその動画で、最初、チェットは人々にワクチン接種を呼びかける。だが、途中で急にトーンを変え、「俺はコロナなんかかからないよ。俺の体に針なんか刺させるものか。風邪と同じだよ。ぐずぐず言うな。マスクだってもううんざりだ」と叫んで、最初に言ったことは全部ジョークだったのだと明かしたのだ。

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