異動に納得できる?「人事ガチャ」のハズレの確率 納得する人・そうでない人の割合を数字で見る
近年「配属ガチャ」という言葉がネット上で飛び交っています。新入社員が入社後にどこに配属されるかわからないことをゲームのガチャガチャに例えた言葉です。新卒のみならず、入社後の異動も、一見運に大きく左右されるように見えます。そこに実態調査のメスを入れた結果、人事異動や昇進についての各種のパターンが浮かび上がりました。パーソル総合研究所シンクタンク本部の上席主任研究員、藤井薫氏による『人事ガチャの秘密-配属・異動・昇進のからくり』を抜粋・再構成し、人事ガチャのハズレの確率についてご紹介します。
一般社員の異動配置については、人事部へのヒアリング調査と同時に別途、Webアンケート調査(パーソル総合研究所「一般社員層における異動配置に関する定量調査」)も行っています。
この調査は人事部だけでなく一般社員の皆さんにも回答いただいているものです。異動を命じられる側の社員は、会社主導の人事異動をどう捉えているのでしょうか?
異動に対して条件ナシで従う人は4割
会社指示での職種変更や事業部門変更を伴う異動に対して、「希望条件に合わなければ拒否する」「拒否できないのであれば退職や転職を検討する」という人が約2割です。条件なしで「会社指示なので従う」という人は4割強にすぎません。
また、転居を伴う異動の場合は、拒否意向を持つ人が3割に増え、無条件に従う人は4割を下回ります。
これは「人事異動を提示されたらどうするか」という仮定の質問への回答ですが、実際に会社主導の人事異動を経験した人はどう思っているのかを見てみましょう。
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