スタバ「ちょい得モーニング」で再確認した"凄さ" たったワンサイズアップでも「めっちゃ嬉しい」訳

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ここに並んでいる人たちは誰もが、15分並んでも1杯350円のコーヒーを飲みたかったり、600円だか700円だかするサイズアップモーニングが食べたかったりするんだなぁと思うと、スターバックスってすごいなぁと感動すら覚えます。

トレイに乗せたパンと紙コップの写真なのになぜかおしゃれ。それがスタバマジック(著者撮影)

「安くはない、早くもない」を打ち消すスタバの魅力

もし牛丼チェーンで朝メニューで250円だか300円だかのたまごかけごはん定食を注文したとして、提供まで15分も待たされたら、ほとんどのお客は怒り出すでしょう。少なくとも私は腹を立てると思います。客席に座って待っているのにもかかわらずです。

なのにスターバックスの注文の列に、立って並ぶ人たちは文句一つ言わず、コーヒーを飲んだりモーニングを食べて、満足して機嫌よく帰るのです。

牛丼の人気店「吉野家」は「うまい、やすい、はやい」というキャッチコピーでおなじみですが、スターバックスは少なくとも「安くはない、早くもない」のに、その人気は衰えを知りません。

これは、スターバックスのポジショニング取りの絶妙さかなと思います。「並んででも、お茶したい」と思わせるブランド力がすごいのです。

おいしいコーヒーとショーケースに入ったパン、ドーナツのセットには、15分並んででも食べたいと思わせる何かがある(著者撮影)
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